【八幡平の暮らし(2)】五穀豊穣、無病息災を願う「平笠裸参り」2020年01月04日

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正月が明けると、岩手県内各地で裸参りが行われます。裸参りは、寒中に荒行をすることで、無病息災、家内安全、五穀豊穣を祈願する行事。八幡平市でも毎年1月8日に行われており、「平笠裸参り」と呼ばれています。
この平笠裸参りには、女性や子どもが主体となって行われる、全国的にも例のない珍しい荒行として知られています。

言い伝えによると、平笠裸参りは、江戸時代中期に岩手山噴火の沈静化を祈願するために、男たちだけで行ったのが始まり。しかし、戦時中に出征した夫や父、息子に代わり、留守を守る女性たちが男たちの武運長久を祈って行うようになりました。その風習がいまも残り続けているのです。

朝9時、「宮田神社」境内で神事を行ったあと、神官を先頭にほら貝、のぼり旗、賽銭などを持った人々が続き、大更地区の「八坂神社」に向かって歩き始めます。その距離は約8キロ。長さ3メートルもある剣竿が風に揺れ、倒れそうになっても踏ん張って歩く姿には、気高さが感じられます。

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