意外と思われるかもしれませんが、冬から春へと季節が移りゆくときの八幡平の風景は見応えがあります。
 
早春の岩手県県民の森や安比高原での雪上散歩。スノーシューやスノーブーツを履いて森を散策すると、雪の上にかわいらしいリスやウサギの足跡が残り、木々の上ではアカゲラやシジュウカラなどの野鳥がさえずり、日常の疲れが癒され、肩からホッと力が抜けていくようです。
 
そして、４月中旬。冬季閉鎖だった八幡平アスピーテラインが開通すると、八幡平にも本格的に春がやってきます。その直後から５月上旬にかけて見られるのがあの「雪の回廊」です。八幡平アスピーテラインの老川に高い雪壁が続き、秋田県側も含めると全長20キロ以上になるとか。
※その年の天候や積雪量によって雪壁の高さや全長が変わります
 
雪の回廊とともに楽しみたいのが麓で咲く桜。タイミングが合えば、雪の回廊と桜を同時に愛でることができるのが八幡平の春の魅力です。
上坊の一本桜をはじめ、為内の一本桜、岩手県県民の森、安代の桜松神社など、八幡平市内には桜スポットが点在し、残雪の岩手山の美しい姿と一緒に春を彩ってくれます。
※上坊の一本桜と為内の一本桜周辺には駐車場がありません。近隣に迷惑にならないように注意をお願いします
 
八幡平の春で忘れてならないのが、「八幡平ドラゴンアイ」でしょう。
ご存知のとおり、八幡平にある鏡沼の雪解けがまるで龍の瞳のように見える「幻の絶景」として、有名になりました。この瞳が開眼するのは、天候や気温、積雪量などさまざまな自然条件が一致したときのみ。開眼したときの美しさはもちろん、毎年決まった時期にできるとは限らないため、人を惹きつけてやまないのかもしれません。
 
八幡平の春はまだ先のことですが、いまから春のドライブを計画してはいかがでしょう。
また、八幡平リゾート自然ガイドステーションなど、八幡平市内には八幡平トレッキングをサポートしてくれる自然ガイドがおります。八幡平ドラゴンアイへのトレッキングプログラムなどもあるので、ホームページなどでご確認ください。
 
写真１枚目／上坊の一本桜
写真２枚目／横間の水芭蕉
写真３枚目／雪の回廊
写真４枚目／雪解けの八幡沼
写真５枚目／八幡平ドラゴンアイ
写真６枚目／残雪の岩手山
 
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